Treatment of kidney disease

腎臓病の症状と治療

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Treatment of kidney disease

腎生検

2020.05.25 腎疾患

当院では軽微な蛋白尿や血尿、腎機能障害の原因を追求するために、直接腎臓の組織を採取して腎臓にどのような変化が起こっているかを調べる、腎生検を行っています。この腎生検の診断のもと、治療方針を決定しています。腎生検は経皮的腎生検と開放腎生検の2種類があります。前者は局所麻酔を用いエコーガイド下で腎臓に針を進めて行う生検、後者は全身麻酔を用いて腹部を切開し腎臓を直視した上で行う生検です。開放腎生検のメリットは直接腎臓を直視した状況で手術を施行するために、抗血小板剤を内服されていて出血傾向がある患者や片腎の患者にも安全に施行できますが、デメリットは全身麻酔で行い腹部を切開することです。多くは経皮的腎生検を行っていますが、患者の状態に応じて、開放腎生検を選択することがあります。
腎生検の合併症は出血、感染、血尿があります。

経皮的腎生検の実際

処置時間は15分から30分程度で行っており、下図のように腹臥位になり行っています。

まず、腹臥位になり、穿刺部位に局所麻酔を行います。その後エコーを用いて、腎臓にめがけて針をすすめ、3-4回ほど穿刺を行います。採取した腎組織が十分に採取できているかをその場で顕微鏡を用いて確認します。十分に採取できることを確認後、検査終了となります。

検査終了後から退院・次回外来まで

検査終了後、穿刺部位周囲に腹帯を巻き、ベッド上安静となります。数時間後に寝返りが可能となり、翌日には歩行可能となります。
腎生検処置のみの入院は4泊5日としており、術後の安全を確認し退院としています。退院後、1-4週間後に外来にて、腎生検の結果を伝えます。生検の結果により、入院治療が必要である患者は、改めて治療目的に入院していただくようにしています。
採取された腎組織は、特殊な染色を行い、光学的顕微鏡、蛍光顕微鏡、さらに電子顕微鏡を用いて詳細に腎組織の異常を分析します。1-2週間で治療方針を決めることができますが、最終的な腎組織の結果には約4-6週間かかります。

今後の治療方針を決定するうえで重要な検査となります。

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