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業績・特徴

ホーム業績・特徴腎疾患並びに腎疾患に合併する疾患の再生医療等

Regenerative medicine

腎疾患並びに腎疾患に合併する疾患の再生医療等

当科では、CD34陽性造血幹細胞を用いた再生治療を推進しています。
腎疾患患者に合併することの多い重症下肢虚血(難治性潰瘍や疼痛)で、従来治療では改善を認めない患者に対して再生治療を行い、潰瘍治癒率、切断回避生存率、臨床的重症度の高い改善が認められています。この成果を踏まえ、2019年7月から先進医療Bとして「自家末梢血CD34陽性細胞移植による下肢血管再生療法」を行っています。また、腎疾患自身に対する再生医療にも取り組んでいます。現在、高度な急性腎不全を呈する患者を対象として、「急性腎不全に対する自家末梢血CD34陽性細胞移植治療」を臨床研究として行っています。また、慢性腎障害あるいは糖尿病性腎症モデルでの様々な細胞ソースを用いた効果や機序の検証も行っています。

当科で現在行なっている再生治療

  • 「自家末梢血CD34陽性細胞移植による下肢血管再生療法」(先進医療B)

    重症下肢虚血は、下肢の大切断や生命予後に大きく影響する疾患です。
    私たちの診療科では、カテーテル治療やバイパス治療など、従来から行われている治療によっても改善しない重症下肢虚血(難治性潰瘍や安静時疼痛)を合併した血液透析患者を対象として、患者自身の末梢血CD34陽性細胞を増幅・分離・回収し虚血下肢に筋肉注射する先端的再生治療を行なっています。先進医療Bとして国に認可された治療技術で、先行研究では高い治療効果が得られています。

  • 「急性腎不全に対する自家末梢血CD34陽性細胞移植治療」(臨床研究)

    急性腎不全、感染(敗血症、多臓器不全)、ショック、薬剤毒性、手術侵襲など様々な原因により発症し患者の生命予後に大きく関わります。一度完成した急性腎不全を改善できる治療は、今までありませんでした。私たちの診療科では、基礎的研究成果に基づき、血液透析を要する急性腎不全、または血液透析を離脱できても元の腎機能まで改善しない急性腎不全に対して、患者自身の末梢血CD34陽性細胞を障害腎に投与する臨床研究を進めています。

上記2つの再生医療は、CD34陽性造血幹細胞のもつ高い血管修復作用や抗炎症作用に基づいた先端的治療です。

自家末梢血CD34陽性細胞移植による下肢血管再生療法

  • step

    01

    末梢血単核球細胞分離

    末梢血単核球細胞分離

  • step

    02

    CD34陽性細胞分離

    CD34陽性細胞分離

  • step

    03

    細胞移植による血管新生

    細胞移植による血管新生

  • step

    04

    拒絶反応の心配のない、倫理的にも問題のない 再生医療は21世紀の医療の大きなテーマです

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